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普通はパットの練習で汗が出ることはない。ゴルフ練習場の打ち放題で1時間に300球打てば汗だくになると思うが打てない数ではない。しかし家でパット練習用のマットを使って1時間に300球打つことはほとんど不可能だ。飽きてしまうから。
数ヶ月前にパター練習用のマットを買った。それまでは畳ほどの大きさの人工芝に穴を開けて使っていた。速い芝と遅い芝用に二種類ある。買ったのは普通のゴルファーが持っている帯状のマットで、ボールが返ってくるような仕掛けが付いている。
ところがこのマットは安物なのかそれとも意図的なのか、マットが平らではない。両側の縁がかすかに反(そ)っていて雨ドイ状になっている。だから右に打ち出してしまうと左に曲がって入るし、左に出すと右に曲がって入る。どうやっても入る。パットに自信を持つにはいいが、私の趣味ではなく、どうしたものかと思っていた。
初心者はパットするとき妙に時間がかかる。別に芝を読んでいるわけでもないのにモジモジとしてなかなか打たない。あれは打たないのではなく打てないのだと思う。パットの下手な私も似たようなもので、これは打つ力加減がイメージできないからだが、それ以前にパターでボールを打った経験、回数がすくな過ぎるからではないのか。
パターをつかんでボールを打つ、この動作をどれだけしただろうかと考えた。狙っては打ち、考えて打つのは無論大事だが、パターでボールをヒットするという素朴な動作に慣れていなければ話にならないのではないか。今までウェッジで何回ボールを打ったか、ドライヴァーではどうかと考えたとき、私はため息が出た。
日本の子供たちは立派なユニホームを着て、学校が終わってから、あるいは日曜日にサッカーボールを蹴っている。裸足で一日中ボールを蹴っている世界の子供に勝てるわけがないと思う。立派なゴールポストに向かってシュートの練習をするより前に、ボールが体の一部になるほどボールと遊ぶ方が大事だ。
初心者はモジモジしてなかなか打たない果てに、やっと打ったらダフる。パターでダフる。それって、そういうことなのかも知れない。そこで狙いも距離感もなしに、ただひたすらパターでボールを打つ経験回数を増やすことを考えた。
私は腰痛の悪化を防ぐためにベニヤ板の上で眠る。もう15年はそうしている。それでベニヤ板はいつもある。この上に練習マットを敷いて、端にメモ帳をはさんでベニヤ板を斜めにする。ボールが真っ直ぐにマットの脇を転がって戻ってくるようにした。
ベニヤ板の表面は滑らかなのでゴロゴロと音を立ててボールが返ってくる。それを急いでパターヘッドを使ってマットの上に置いて打つ。ボールは一個ではないのだ。二個使う。するとたとえばボールを強く打つと早く帰ってくる。ボールがカップのところでとまってしまうと次のボールを当てて動かすが、ほとんど同時に戻ってきてしまう。
そうなるとグリップするのも大急ぎで、カップなど見ないで打つ。そうしないと次のボールが転がって板から落ちる。落ちたら終わり。実際にやってみると汗が出る。次のボールが来るのでどうしても打ってしまう。後ろからせかされないとこうはいかない。
普通は一球一球考えながらだからかなりの時間が掛かるが、この方法だと1分間に7球ほど打てる。つまり30分で200球打てる。とてもそんなに続けられないが、やっているとボールに当たる音が違ったり当たり場所の違いで打球感が違うことがよくわかる。それより何より嫌になるほど、飽きるほどボールを打つので打つのに慣れる。これなら初心者はもう絶対ダフることはないだろうと思った。
マットの仕掛けがあるのでカップを外すことはない。だいぶ打ってみたが全く外れない。このマットでないとカップを外して打ち続けられなくなるかも知れない。このマットは安いもので、幅が15センチしかなく、普通の練習マットより薄いフェルトで出来ている。
パターのうまいゴルファーは経験の豊富なゴルファーに多い。希にゴルフ歴が数年しかないのにとてもパットのうまいゴルファーもいるが、そういうのは天才なのだろう。凡人の私はライン読みより何より、少しでも早くパターの上手な人と同じ回数パターでボールを打っているという経歴を手にしなければならない。カップを狙うのはその先の話にしよう。
毎日1000パットを4日ほど続けてみたが、一息で300パット打てるようになった。時間は30分弱。ボール3つでも出来るが、速すぎて何をしているか忘れる。マットの性質上一発も外すことなく1000球打てるが、普通のマットだと少しもたつくと思う。早撃ちの後に普通のパット練習もするがこっちの方がかえって危ないのはなぜだろうか。
1000球も打つので何となくいろいろな打ち方を試している。たぶん何年もかかって行く道筋を一瞬で経験しているのだろう。これを2年も続けたら青木プロが50年かけて打ったパット数と並ぶかも知れない。腕は並ばないと思うが。筆者

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