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ハリントンのパットを見ていたら、逆手だった。ずいぶん前に「前向きパット」の話を書いたとき、パターは数十年以内に逆手が主流になるはずだと断言し、私自身はそれでも間に合わないほどパットが下手だから、逆手の次の進化として前向きパットで行きます、と書いた。
どう考えても逆手の方がミスなく打てる構造を持っているし、パターもそういう機械的に打つタイプのパターが主流になった。天性の勘やフィーリングで打つゴルファーは少なくなり、それに向くパターも売れなくなった。
逆手のパットは一時的な流行(はや)りではない。逆手というのは「形式」に過ぎないが、その形を支える流れが、ある。無論それもまた流行だと言えばその通りだが、単なる形だけならすぐに終わるが、そこに思想があると流れは非常にゆっくり確実に進行する。
ゴルフ人口が増えればゴルフは一般化する。一つのスポーツが一般的になるとその世界の頂点に立つ数人の選手以外は皆同じ傾向を持つ。天才的なものは排除され、最も安全で誰にでも出来るような技術が蔓延(まんえん)する。逆手のパットは順手よりも正確なストロークを約束する。

しかし同時に微妙なタッチを排除する。映画の撃ち合いでヒーローは動き回っても撃たれないが、普通の人が動けば撃たれて死ぬ。じっと物陰に潜んでいる方が生き残る可能性が高い。だから普通のゴルファーは逆手の方がいい。身動き取れない感じで打つ方が、つまづいたり転んだりする危険は少ない。

逆手が一般的になり、その先に前向きパットが、規制されなければの話だが、それが一般的になるのはスポーツが大衆化する過程の法則である。もしかするとそれはスポーツに限らないかも知れない。一部の人だけに特殊だったものが一般的になり、それが大衆化するときには事は同じ法則で展開する。

前向きパットが禁止されるよりも先に、長尺パターのグリップエンドが体に触れる打ち方の方が禁止されるかも知れない。 筆者

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