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長いシーズンオフだったが、この数日春めいてきた。外で素振りをすると、クレンザーはフェイスのネック寄りにべっとり付く。シャンクだ。こうしてシーズンが始まる。シャンクの研究は、見方によれば、シャンクするスイングを体に覚えさせているようなもので、読者には勧めない。

クレンザーをフェイスの真ん中に当てるために、何が出来ると言うのか。ここだと信じて振れば振るほど、どんどんシャンクはひどくなって、最後にはネックの裏側にクレンザーが付くのだ。

だからといって、ボールのないところを振るわけにはいかない。そうすれば当然クレンザーはフェイスの真ん中に当たる。そうなるように仮想のボールを置いて振れば簡単なことだ。しかし本当のボール、この場合クレンザーはそこにはない。

こんな練習をしても、実際にコースに出たその日、そういう仮想の場所を振ったら本当に空振りになるのはわかり切っている。何しろシャンクはほんのタマにしか出ない。

一度出たら仮想のボールは役に立つが、それもシャンクがいつ終わってしまうかわからないから、少なくとも2回、とんでもないショットが出てしまう。そうでなくてもシャンクが出たらもうその日はゴルフにならない。

ところが、シーズン入りを前にしてこの状態なのにも関わらず、私は全く心配していない。コースでシャンクは出ない、出さない自信があるからだ。妙だと思うかも知れないが、気を付けていればシャンクは出ない。

どう気を付けるのか、それは沢山のタイトルに書いてある。そのどれをいつ使うか、それは説明できない。長年シャンクと共に暮らしたから出来ることだ。初めてシャンクについて書いた「シャンク、この摩訶不思議なミスショット」の原稿はまだ出てこない。

そのプロローグは傑作だったと思うが、残念ながら覚えていない。私は書きたいことが頭からあふれ出てくると、それを一気に書く。まるでトイレで排泄をするような感じだから、書いたあとはただスッキリして、排泄物の記憶はない。

かすかな記憶をたどればこういうことを書いたようだ。
「シャンクはゴルフの練習を積み重ね続けた果てに、もはや目をつぶっていても完璧なショットが打てるほど上達したときに始まる。本能が、そこにあるボールをきっちり捕らえている間、シャンクは起こらないが、練習の果てに、ゴルファーが本能と決別し、自分の知性でボールを打ち始めたとき、シャンクは始まる。」

練習でシャンクを克服する方法は今のところ二つしかない。体を鍛え上げ、頑丈な土台を作り、スイングの遠心力がヘッドの軌道に全く影響しないようにする。体が動いたことを認識できない錯覚からシャンクは起きる。だから、動かないようにするわけだ。

もう一つは、シャンクのタイトルのどれかに書いた、アドレスでの手首の位置を、インパクトで再現する方法だ。アドレスで構えたときに、自分のグリップが空間のどのあたりにあるか、目と頭の中でイメージする。

ダウンスイングからインパクトに向かって、その手の位置を再現することだけ考えてスイングする。妙な話だが、普通スイングするときはボールを見ているだろう。しかし、よく考えてみると、頭の中では、たとえばシャフトの動きを感じながら振っている場合もある。

ボールを見ているのは見ているが、頭の中は別のものを見ている。それと同じことで、アドレスでのグリップの位置を再現するために頭を使う。ボールは見ていないとも言えるし、見ているとも言える。

それでもボールが打てないことはない。クレンザーは必ずフェイスの真ん中に付くから、心配はいらない。この練習は仮想の目標を打つのではなく、確かにアドレスの位置へスイングを戻すわけだから、理屈は通る。

この方法でスイングし続けると、体は正しいスイングを覚える。だから慣れてきてさほど意識せずにグリップの位置を再現できるようになれば、普通のスイングと同じように、ボールに集中できるかも知れない。

タイトルに書いたように、この方法でなぜシャンクせずにボールが打てるのか、詳しいことはまだわかっていないのだが、かなりの期間検証しているが、不思議に正しい軌道を通る。たまに行きすぎてフェイスのセンターよりも1センチほど先に当たることがあるが、問題ないだろう。 筆者

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