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私のアイアンは少しずつ手を入れていくので、時々スペックを調べることにしている。私にとってアイアンのスペックで一番大事なのはバランスでも重量でも、あるいはシャフトの振動数でもない。

いつものようにアイアンを寝かせて並べる。私は玄関の門柱の上にアイアンを並べる。郵便受けが埋め込まれているコンクリートの塀というか、柱というか、その上には平らな部分があって、何とかアイアンセット全部を並べられる。

向かって右から3,4,5というようにウェッジまで並べる。当初の設計通り、トルク角はハの字特性を維持していた。つまり3番アイアンはマイナス20度程度で、だんだんとゼロに近づく。

6番アイアンがちょうどゼロになっていた。そこから7.8.9とトルク角は正の値を取り、ウェッジはプラスの20度程度になっている。長いアイアンを右から順に並べて行くと、全体がハの字に見えるので、これを「ハの字」特性と呼んでいる。

トルク角の最適値はまだ不明なのだが、6番アイアンが打ちやすいので、案外シンプルにゼロトルク角がいいのかも知れないが、まだテストは続く。
N.B
トルク角を知らない読者のために、簡単に説明すると、ゴルフクラブをテーブルの上に乗せ、ヘッドだけ外に出す。外に出したヘッドは始めちょっと揺れるが、すぐに静止する。

この時、アイアンならばブレード、つまりヘッドの底の真っ直ぐなラインは垂直にはならない。市販のアイアンでは全て、垂れ下がったヘッドの先が向かって左に傾き、ブレードが時計の針だとすれば、大体7時のあたりを指しているはずだ。

私はこれをヘッドのトルク角と呼んでいる。6時の方向、つまり垂直に垂れ下がっているのをゼロとし、右へ5時の方向の振れるとマイナス、左へ振れていればプラス何度、と表す。
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市販のアイアンやウッドのトルク角は全てプラスで、たぶんプラス30度前後に統一されている。上級者がホック病にかかって苦しむのは、この非常に大きなプラスのトルク角のせいである。

私のアイアンはイージー・スワンなので、トルク角は一定値ではなく、クラブの長さやロフトが一定の比率で変化するのと同じように、3番アイアンから9番まで徐々に変化させている。

長い方はホックの心配からマイナスのトルク角にセットし、だんだん大きくしていって9番やウェッジでは3番とちょうど対照的な値にセットしている。今のところ6番が使いやすいと思うが、それがトルク角のせいかどうかはわかっていない。

それにしても、プラス20度という一般的なトルク角は非常に大きな値で、不特定多数に売る商品として見ても、もう少し小さい方がいいと思うのだが、メーカーがどういう理由でプラス20度に固執しているのか、私は知らない。

トルク角が大きくなるほどヘッドのキックは鋭くなるので、飛距離は出る理屈だが、その分キックの鋭さが高じて上級者はホックに悩むし、初心者はヘッドを走らせられないのでフェイスの戻りが遅くなってスライスに悩む。

私の最近の研究では、トルク角が大きな負の値を取るほどシャンク気味になりやすい、という、シャンカーにとって都合の悪い印象があるが、それは逆に、知らず知らずフェイスの先の方ばかりで打つ傾向のあるゴルファーには非常に都合がいい。

残念ながら自分でクラブを作らない限り、トルク角を自分のスイングに最適化することはできない。トルク角は重りを貼るくらいでは全く動かないからだ。それに、もしもトルク角がゼロ度になっている私の6番の打ちやすさがトルク角のせいだとして、トルク角がゼロのアイアンセットはたぶん売っていないだろうと思う。

まずは自分のアイアンを並べてみて、そのトルク角を確認し、ショップに行った折りには、棚に寝かせて並べてあるアイアンのヘッドがどちらにどれくらい斜めになっているか、眺めてみては如何だろうか。

ホックに困っているならばブレードが出来るだけ真っ直ぐに垂れ下がっているアイアンを買えばいい。初心者がスライスに苦しんでいる場合も同じだ。 最適なトルク角はスイングによって変わるだろう。

私でさえ、まだ自分自身のスイングに最適なトルク角を知らないが、少なくとも、トルク角を調整することで上級者のドローは劇的に補正され、初心者のスライスにもかなりの効果が期待できる。 筆者

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