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アイアンの場合、ゴルファーは当然ソールの所のエッジ、つまりブレードの直線を目標ラインに直角に向けることで方向を決める、でしょ。つまりクラブフェイスのソールのラインが照準なのです。ところがウッドは全く違います。ウッドのソールは丸みを帯びていてブレードラインは直線ではありません。

それでゴルファーは知らず知らずフェイスの最上部のエッジをラインとして見つめ、方向を決めます。ドライヴァー以外この部分はほとんど丸みもなく直線的にカットされています。アイアンとウッドでフェイスの最上部のラインと最下部のライン、それぞれを照準として構えているのです。

それはマラソンのゴールラインに渡してあるテープがちょっと奥になったり手前になったりするのと同じで、よほど恐ろしいことだとは思いませんか。これに気付かずに同じスイングイメージでアイアンとウッドを打てば、ボールをフェイスの同じ高さで打つことは出来ないはずです。

ゴルファーはこの事実についてただ無意識に慣れているだけなのでアイアンとフェアウェイウッドの調子が同時に良いという日が少ないのです。この誤差をなくすためには照準をどちらかに統一すればいいわけですが、アイアンのフェイスは三角定規のようですからその上部のラインを照準として使うことは不可能です。

つまりアイアンの方がブレード照準しかできないので無理矢理ウッドの方も丸いソールを何とか照準として使うしかありません。これは選択の余地のない決定事項ですが、この話には続きがあります。

アイアンフェイスの三角形はショートアイアンの方がロングアイアンよりも大きく見えます。それはロフトが寝てくるとフェイスが正面を向いてくるので大きく見えるのですが、実際にフェイス自体もショートアイアンになるほどわずかながら大きくなります。

フェイスのセンターで測ると3番アイアンと9番では8ミリほど9番アイアンの方が広くなっていました。ネック側も先端部分も9番アイアンの方が3ミリ大きくなっています。ですからブレードとフェイスの最上部のエッジの成す角はほとんど同じです。

しかし高さが高くなって二つのラインが離れれば離れるほど印象としてその角度は小さく見えるようになります。ロングアイアンでこれが問題になるのです。ショートアイアンではブレードを見て方向を決める際フェイスの上部のラインは気になりません。二本の線が十分に離れているからです。

ところがロングアイアンのようにロフトが小さくなってくるとブレードのラインとこのフェイス最上部のラインがくっついてきて鋭いくさび形の模様を作り出します。これがアドレスの際に気になるのです。元々ウッドはそのフェイス上部のラインを使ってアドレスしているので余計に気になるわけです。

ためしに段ボールを切って小さな三角形を作り3番アイアンのフェイスが長方形になるように逆に向かい合わせて張り付けます。光の反射を防いでフェイスが一体もののようにうまく作ってアドレスしてみるとおもしろいことが起こります。

やっかいなくさびの模様が消えてあっさりアドレス出来るだけでなく、ウッドと同じ照準、つまりフェイスの最上部が真っ直ぐな直線になっているのでそれを使ってもアドレスが出来てしまいます。

アイアンのヘッドは先端に行くほど重くしてインパクトでのキックを大きくする必要があり、それで三角になっているのですが、先を重くする方法は他にもあります。それに現代の技術を使えば段ボールと同じくらい軽く、しかも丈夫な材料を鉄のフェイスに張り付けることも可能でしょう。

ロングアイアンを構えやすくし、それによって迷いのないスイングが出来ればロングアイアンは簡単に打てます。そもそも打ちにくい原因は打てそうな感じがしないからなんですから。以前書いたように3番アイアンを家にいる間中じっと見つめ続けて数ヶ月もすれば打てるようになってしまうのも、同じ理由です。

ロングアイアンはロフトが小さいためブレードのラインがよく見えません。ロフト20度以下のアイアンを構える場合、ハンドファーストにする度合いにもよりますが実質のロフトは10度前後になります。その場合アイアンフェイスにあるスリット(グルーヴ)の一番下から4番目までの範囲全体にマジックなどで色を付けると照準がよく見えるようになり非常に快適です。

これもクラブメーカーがロングアイアンについてあらかじめ色違いの金属や塗装でブレードが見やすくなるように制作してくれれば手間が省けます。筆者

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