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ちょうど1年前の正月に、最初に書いたタイトルが「現場での素振り」だった。しかしその後一年間、このタイトルはほとんど読まれなかった。最近久しぶりにアクセス欄にこのタイトルが出た。

現場での素振りが大切なことはすでに書いた。問題はなぜやらないか、だ。プロは本気で素振りをする。その場所の傾斜やボールのライの善し悪しを考え、一度本当にうまく当たるかどうか、その場所でクラブを振ってみるのは当たり前だ。

多くのスポーツやゲイムでは、それが許されないことも少なくない。許されていることに感謝したいくらい、ラッキーなことなのだが、やりたがらないのはなぜか。やりたくないのはなぜだろうか。

練習場ではいくらでもボールが打てる。ミスヒットしたらすぐまた打つ。なぜミスになったのかを考えないわけではない。ちょっと考えて、すぐ試してみる。じっくり考えて、絶対こうだと思うまで打たない人はほとんどいないだろう。

せっかちなのか、それならなぜせっかちになるのか。プロやシングルは現場での素振りを欠かさない。プロのマネが大好きなアマチュアが、そこだけはマネをしない。この場所からクラブを振ったら、ダフるかトップするか、調べたいと思わないのはなぜか。

足場のわずかな傾斜は、たとえわずかでも数センチはある。ボールの直径は42.5ミリだ。それだけでも当たらなくなる。練習場の平坦な足場と違うのはわかっているはずだ。

現場での素振りをすれば、フェアウェイの芝に触らないトップか、手前をたたいてダフるのか、すぐわかる。ダフればボールをやや右に動かしてみるか、クラブを急角度に振ってみようとか、思う。

どうするかはともかく、ボールに当たるスイングが出てくるまで素振りをすれば、それは試し打ちに等しくなる。試し打ちできるスポーツはそうザラにない。射撃スポーツで一球ごとにまず試し打ちが許されるなら、こんな楽な話はない。

それなのに、普通のゴルファーは早く打ちたい。早く結果が見たいと思って現場での素振りをしない。その結果が良かろうが悪かろうが、早く打ちたい。なぜだろうか。試しの素振りと本番は違うというあきらめもあるだろう。早く結果を見たいという気持ちもあるだろう。しかしそれだけではない。

競馬で、もしもレースが終わった直後にそのレースの馬券が買えるとしたら、それでもレース前に買うだろうか。100人のうちにはひとりもいないだろうが、1000人のうちには何人か、いるかも知れない。100円なら買うかも知れない。しかし100万円は買わないだろう。

プロは素振りをする。お金がかかるからだろうか。それではシングルはどうか。コースで妙に長いこと素振りをしているゴルファーは大抵下手くそで、素振りの時間に筋肉を硬くしてしまってまともにボールは飛ばない。

それは確かにそうだが、足場の違いを把握するための素振りに時間はかからない。妙に長い時間素振りをするゴルファーは練習不足で不安なだけだろう。だからコースでボールを目の前にして練習を始める。それは無意味どころか、百害ある。

私はゴルファーがなぜ現場での素振りをしないのか、わからないが、「平坦な足場との誤差を補正するための素振り」と言い換えたら、現場での素振りを始めるゴルファーがいくらか増えるかと思って、これを書いた。 筆者

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