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パターの芯で打てと言われたので、その練習用パターを作ろうと思った。ゴルフボールにシャフトを差しただけでもいいのだが、やはりフェイス面の向きを見ながら打つのだから、フェイスが必要だ。簡単に言えば、薄い氷の板に熱い鉄の球を押しつける。


そうすると氷が溶けてボールは板の中に入っていくだろう。そしていつか、その氷の板の向こう側に、ボールの先がちょっと顔を出す。その状態を氷の板でなくアクリルの板でやりたい。出来上がってからアクリルの板をパターフェイスの形に切ればいいと、そう思った。


ところが、アクリルの板は一応溶けないので、穴の中心を計算しなければならないし、ボールの下端とパターの底がピッタリ地面に着いて、フェイスを垂直にしたい。簡単な計算のはずが、頭が変になったのか、なかなか出なかった。



ボールは「鉄球パット」で買い込んだのがあるからそれを使うとして、鉄なら火であぶれば熱くなる。アクリルを溶かすくらいならそれほどの温度はいらない。鉄球を真っ赤にすることもないだろう。しかし何だか悔しいので計算を続けた。



そうこうしているうちに、妙なことに気付いた。パターヘッドの上部は、パターヘッドが細長い四角形だとすると、水平になっている。そこから斜めにシャフトが出ている。だからシャフトとパターヘッドの上面とのなす角は鈍角である。ライ角を60度とすれば、30+90で120度になっている。



これが変だと思った。私の頭の方が変なんだが。アイアンのフェイスは四角でなく三角形になっている。ライ角60度のウェッジなら、パターと同じ120度になるが、それはアイアンフェイスの上部のラインとシャフトの角度ではない。ブレイドとシャフトの角だ。フェイスの上部ラインからだとウェッジなどはほぼ90度になる。ねじれの位置と言う奴だから正確な話ではないが。



思うに、私たちはアイアンを打ち慣れている。構え慣れている。3番アイアンなどはアイアンのブレイド(ソールのライン)を目標に直角に合わせず、フェイスの上部のラインを目標に合わせるゴルファーさえいるらしい。無論、パターのロフトがゼロならば、ブレイドとフェイスの上部のラインは一致するが。



アイアンを持って方向を合わせて打つのに慣れているのなら、きっとブレイドラインと上部のラインの角度の違いを見れば何番アイアンかわかるくらいになっているだろう。パターだってロフトはゼロでないし、シャットに構えたときとオープンに構えたとき、ロフトは変わる。



しかしフェイスが細長い四角形のパターではそれがわからない。せいぜいフェイスが見えるか見えないかで判断するくらいしか他に方法がない。これではシャットになった場合の量的なことは全くわからない。これは大問題だ。もしもパターのフェイスがアイアンと同じ三角形になっていたら、アイアンと同じだから構えやすいだろう。


手の位置やボールの位置の違いで、パットをしようとしたときのパターのロフトが、いつもと違っていればすぐ気付く。シャットになっている場合、その大きさまでわかる。だからパターのフェイスは1番アイアンをちょっと曲げて、ロフトがゼロに近いようにした、三角形のフェイスを持ったパターの方がいい。あるいは初めからアイアンと同じ三角フェイスのパターを作ればいい。



古いゴルファーは思い出したと思うが、昔のパターは実際そういう形をしていた。それが力学的計算などを使って、より無神経に打っても打ち損じないパターを開発し続けたために、ついに今のような四角い文鎮のようなパターになったわけだ。パットはフィーリングである。無神経に打つ奴はいない。



ヘッドにトルクがあるからこそ、フェイスの微妙な変化を知ることが出来、正確に打てる。これについてはイヤというほど書いたが、今日は三角フェイスの方がパターのロフトを正確に把握しながら打つのに適している、という話だ。パターのロフトは重要で、ちょっと違えば全く違った距離感になってしまう。


横向きパットの場合は距離感だけでなく方向にも影響する。最新のパターはネガティヴなパターと言える。アクティヴでなければ運動神経は目を覚まさないのだから、今のパターが合わないゴルファーが沢山いるはずだ。少なく見積もっても、全ゴルフ人口の4分の1はそうだ。



正しく打とうとすればするほど消極的になる。丸い円の上を鉛筆で正確にトレースしようとすると、その線はぎこちなくギザギザになる。フリーハンドでサッと書くとギザギザにならない。ただし真円にはならない。きれいな円を描くという目的に対して、どちらのやり方を続けた方が早く描けるようになるか、それは人それぞれだ。



人それぞれだからこそ、三角形フェイスのパターがもっともっと使われてしかるべきだと思う。何しろそういうパターを構えると、アイアンの延長だから、わざわざパターという別世界を作らなくて済む。



時代に逆行するかのような、実に変な話を書いてしまったが、ゴルファー全体の3割くらいがこのパターを使っているというのが、自然な状態ではないだろうか。今は流行に踊らされるゴルファー達の、異常な状態だと考えられる。 筆者

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