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どんなスイングであれ、続けているうちに飛距離もコントロールも安定していく。そしてもうそれ以上の飛距離、安定度が見込めないところに到達する。そこで新しいスイングというのがイメージされる。もう少し飛距離が出るとか、もっと正確な方向が出せるとか、距離感の精度が上がるなど、そういうスイングを見つける。



試しにこうすればこうなるだろうと思うスイングをやってみると、確かに飛距離が1割伸びたり、今までより高いボールが出るスイングに出会う。ところが、何もかもがうまく行くことはほとんどなく、飛距離は出るが今までより左に出る、曲がりやすくなる。あるいは距離感は今までよりも正確になったが飛距離が落ちる。



ドライヴァーのような飛距離だけを考えるクラブなら、方向性が許容範囲に収まればそれでいいが、ドライヴァー以外のクラブではそう簡単な話にならない。正確に、より遠くへ飛ぶスイングを見つけたとしても、ボールの飛び出し方向が真っ直ぐでなく、少し左右にずれたりすると、これを修正する手間、時間が問題になる。



つまり、わざわざ今のスイングを変えるべきかどうか、そこで悩む。ボールは簡単に動きを変える。右に飛び出すのを修正するにも沢山の方法がある。ボールを左に置くと左へ飛ぶ。左に飛び出すのを修正するにも沢山の方法がある。普段よりもちょっと急角度にヘッドをボールにぶつければ、右へ飛びだす。



しかしそれぞれの方法には別の副産物がつきまとう。スピン量が変わる。ボールの飛距離が大きくなる代わりに曲がりも大きくなる。スピンが横向きに掛かって、せっかくボールが真っ直ぐ出るようになってもその後右に曲がったり左へ曲がったりし始める。元のスイングのままやっていく方が賢明かなと、思い始める。



ゴルファーは誰でもそうだ。プロにしたってこのスイングでいいと思うことはない。いつももっといいスイングを探しながら、取りあえず今のスイングで戦っている。絶好調のプロでさえ、スイングは改造中、なのだ。


ただし、今のスイングがうまく行かないからという理由で新しいスイングを探すと、必ず失敗する。最初に書いたとおり、今のスイングが行き着くところまで行ったと思えたとき、初めて新しいスイングを考え始めるのでなければ、スイングは堂々巡りを繰り返し、ショットは一つも良くならない。 筆者


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