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ようやく暑さも峠を越えた感じで、シーズンに入る。とは言え、今年はまだ2回しかラウンドしていないので、コースに出られてもどうなることか不安だ。ティーショットを曲げさえしなければ、と考えていて、ふとこれを書いた。


サーヴは二回打てる。一度目を目一杯打って失敗しても二度目に安全なサーヴをすればいい。ただし、この頃はセカンドサーヴを狙い撃ちでたたくリターン、という傾向があるから、ファーストを入れないとポイントを落とす可能性が以前よりも高くなった。


一方ドライヴァーのティーショットは一発勝負だから、特別な理由がなければテニスでいうセカンドサーヴに似た安全なショットを打つのが筋だ。ギリギリ池を越えたいとか、目一杯打ってうまく打てれば、第二打でグリーンを狙える、とか、そういう事情がある時、ゴルファーは選択を迫られ、大抵はギャンブルに出て負ける。



一時期、試合の進行を速くするためにサーヴを一本にしようかという話が出たことがある。そうなるとテニス選手もゴルファーと同じ心境になるわけだが、果たしてどうするだろうか。サーヴィスの練習量が増えるのか、それともゆるいサーヴをたたかれた後の対処を考えるか、話はゴルファーと全く変わらなくなる。



ところで、サーヴとドライヴァーのティーショットとの共通点はもうひとつあって、それは全てのショットの中で唯一自由なショットだということだ。サーヴの練習は一人で出来る。それ以外は相手が必要で、強い相手がいればいるほど速く上達する。



ゴルフの場合も、ティーアップできるということはボールのライを考慮しなくていい。傾斜はティーグラウンドにもあるから幾らか問題になるが、ボールのライ、ボールがとまっている状態によってショットは無限の選択を迫られる。

出来る限りのショットの中から、一番理想に近いスイングを選ばなければならない。つまりティーショット以外のショットには相手がいるのである。それもやはり強い相手ほど上達は早くなる。雨の日を選んでゴルフ場に出かけることは、フェデラーやジョコヴィッチと練習できるようなもので、劇的に上達が早い。



練習なしに、そんなに沢山の種類のスイングを扱えるゴルファーはいない。だからミスが出る。ティーアップできるショットだけが、本当に自由なわけで、練習も自由に出来る。ゴルフの技術は一般的にいえばラウンド数に比例する。いろいろなライを経験し、どうすればいいか、引き出しが多くなるからだ。



しかしドライヴァーのティーショットだけはゴルフ場へ行かなくても練習できる。素振りとクレンザーだけで間に合う。つまり自分のスイングを、ボールのライに合わせる必要がないただ一つのショットなのだ。だから好きなフォームで、好きなように打てる。



ドライヴァーのティーショットで構えるとき、ヘッドを地面にソールするのが普通だが、それはヘッドの重さが気になるからだと思うが、ソールするとそこに地面とフェイスやライ角の関係、のようなものが生まれてしまう。



せっかく自由なショットが許されているのだから、たとえヘッドを地面に置いたにしても、空間で自由な形で構える気分を忘れず、自由なスイングで打つという、ティーアップされたボールを打つ特典を殺さないように気を付けたいものだ。

空間にはボールとクラブと自分の腕しかない。こんな自由なショットはない。そこがテニスのサーヴとゴルフのドライヴァーのティーショットとの共通点だ。 筆者

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