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彼女のスイングは弓型で、アメリカへ出稼ぎに出ている日本のトッププロ達が不在の、今の日本の女子プロトーナメントの中では少数派である。私は最近になって初めて彼女のスイングを見たのだが、スコア以上に素晴らしいスイングをしている。他のプロ達は、イ・ボミさんが不調でない限り、彼女に勝つのは大変だ。



彼女の体格で、しかもパワーオフのスイングで、トーナメントに勝てるだけの必要十分な飛距離を出せるのはなぜだろうかと見ていた。イ・ボミさんの場合は、パワーオフで走り出したスイングにプラスして、インパクトに向かって手首の力を利用している。


手首の使い方がうまいという表現で言われるのとは違う。それは森田プロのようなスイングのことを指している。あれは手首の使い方がうまいから飛ぶのだが、イ・ボミさんのはそういう風な、手首の動かし方が巧妙なわけではなく、インパクトに近くなったとき、スイングの邪魔をしない範囲で、手首の力でヘッドを引っ張り、わずかに加速させている。



手首を積極的に使う場合は「手首の返し方」という話になるのだが、彼女の場合、両手首の相対的な角度は自然な動き以上には変わらない。何と言うか、消極的に踏ん張っている感じ。



昨日プレーオフで負けた成田プロや、スイングが抜群にテクニカルな森田プロなどは、日本の女子プロトーナメントのコースセッティングではイ・ボミさんに勝てない。そもそもアメリカへ出かけている有森プロや宮崎プロなどが、ちょうどイ・ボミさんと同じゴルフをしていたわけで、コースに対してジャストフィットしたゴルフだった。



どちらかと言えば、成田プロや森田プロのようなタイプがアメリカへ出かけて、有森プロのようなタイプが日本でプレーするのがいい。韓国勢で言えば、イ・ボミプロは日本に合っていて、アメリカへ行くならテレサー・ループロの方が向いている。ジョン・ミジョンプロも、どちらかと言えばアメリカの方が力を出せるだろうし、自分のゴルフを進歩させられるだろう。



自分のゴルフに合ったコースというのは誰にでもある。合わないコースで努力して勝てるようになるのも悪くないが、時間的に間に合わないことも少なくないし、不向きなコースで勝つ方法は練習場で考え、練習しておくこともできる。


イ・ボミプロのようなパワーオフスイングで間に合う日本のコースセッティングでは、彼女が格段に強い。それに、短いウェッジショットを見ていると、日本のプロの知らない打ち方を、彼女は知っていて、時折使っている。誰が教えたのか知らないが、技術のレヴェルも違うようだ。




彼女のスイングは当然アマチュアの模範になる。弓型スイングの典型として、参考にしていただきたい。 筆者

ラフからのショットで、飛距離を落として安全に出すようなゴルフではアメリカのトーナメントコースで勝てない。深いラフからグリーンまで打ち切るようなパワーが必要だ。パワーというのはドライヴァーの飛距離だけで考えるものではない。

ドライヴァーの飛距離は技術でカヴァーすることも不可能ではないが、ラフの抵抗は技術ではどうにもならず、パワーそのものが問われる。



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