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40年近くクラブをいじくり回していた。練習量が少なくてもいいスコアを出す一番の方法はパットが上手になることだが、40年がんばっても、私のパットは天下無敵のアホパット。それで、真っ直ぐ飛ぶクラブを作る目的で試作を続けている。最近気付いたのは、私が作ろうとしているクラブは重心角ゼロ、重心距離の限りなく小さな、しかもヘッドの先を斜めに切ったくらいだから、「シャフトの重心角度」も限りなくゼロに近い、ほとんど飛ばないアイアンだったということ。

この10月に今年の3ラウンド目をプレーしたのだが、ワンオン5パット、ツーオン4パットが数回、挙げ句の果てにまたワンオン6パット、3パットは数知れず、そういう具合だった。前日にドライヴァーのライ角を8度フラットにしたし、新しいパッッティングの方法を見つけてパターマット上で半年も練習していた。




ところが、その日プレーしたコースのグリーンが今まで見たことのない恐ろしく遅いグリーンで、ボールを打つとジャリジャリという音を立てながらボールが転がっていく。普通砂が入って固められたグリーンはコンクリートの上のように速いものだが、そこは違っていた。




新しいパッティング法はパターヘッドを持ち上げ、パターのブレードで打つ、というスタイル。しかもロフトをマイナス4度くらいにしてある。家の中では強く打つ機会はないからそれでうまくいっていた。ところが、短い3メートルのパットでも、普通のグリーンなら7メートル転がるくらい打たないと大きくショートする。ラウンド数の多い同伴者もビックリするほどのグリーンだった。



私が打つと、ボールは飛び上がった。ロフトはマイナスである。強く打たなければならないので、つまり、打った途端にボールは地面に向かって押しつぶされ、跳ね返って飛び上がるのだ。ただ飛び上がるのとは違って、不気味な動きのパットがずっと続く。途中でロフトのことなど気付いてはいたが、どうにもならなかった。



ドライヴァーはもっと不思議なことになっていた。ライ角をフラットにするには「へ」の字型のジョイントを作って、ドライヴァーヘッドの差し込み口とシャフトの間を連結する。昔からやっている方法だ。今まで気が付かなかったのか、それとも今回だけの現象なのか、ライ角をフラットにしたらロフトが小さくなった。



あわててもう一本のドライヴァーも同じように作り直してみたが、同じだった。ドライヴァーは大抵ホックフェイスになっているが、ライ角調整ジョイントでライ角をフラットにするとホックフェイスがフラットになってしまう。コースで同伴者に見せたとき、「すごいスライスフェイスだね」と言われて初めて気が付いた。



元々ホックフェイスは嫌いで、スクエアフェイスが好きだから気にならなかったらしい。構えてみたらほとんどロフトがない。どうやってボールをドロップさせないか、ティーグラウンドで考えながら打っていた。別段問題は起きなかったが、前半が終わって食事の時、問題が発覚した。



私は90を打ったらゴルフはやめると、もう30年も前から言っていたのだが、皆さんそれをご存じで、前半47と聞かされて、少し慌てた。しかし、滅多にゴルフをしない私は、大抵前半でゴルフを思い出し、普通なら後半の方がスコアはいい。それで今までゴルフを続けられた。しかし今日のグリーンと今回のパッティング法は危ない。



後半の半分までスコアを落とさず、同伴者から貯金はたっぷりありますと言われた直後、恐ろしいパットが続いて出た。4パットは驚かないが、6パットはさすがに驚く。それも何だか手がフラフラしているような感じがした。そう言えば、朝から熱が出て、しかしいつも誘ってくれるのをキャンセルしていたので、これは行かないとまずいと、ロキソニンを飲んで出かけたのだった。



不思議なもので、ドライヴァーを振り回しているときなどは熱があることなど忘れているが、パットには影響がある。ゴルフ場で倒れる人の大半はショットの後ではなく、グリーン上のパットで緊張したときだそうだ。というわけで、後半42で回ればいいのに44も打ってしまった。私はゴルフをやめることになった。これからはクラブ作りだけが生き甲斐になる。



重心角というのは、クラブを棚に置いてヘッドだけ棚の外へ引き出したときに、フェイスの底、ソールというかブレードが垂直にならず、20度くらい左に回っている、その角度のことだが、これが大きいほど左に曲がると、人々は信じている。ところが、先日フェアウェイウッドが引っ掛かったので、30度ある重心角を20度ほどに変更しようとしたら、重心角が減る方向へシャフトを回すと、フェイスがどんどんきついホックフェイスになって行くではないか。



「へ」の字のジョイントは、本当はもっと立体的に2カ所は曲げなければならないのだろうが、ここの計算は難しくて手が出せない。少なくとも「へ」の字型ジョイントを使った場合、重心角の減少とホックフェイスの度合いとが反比例する。ホックフェイスが勝つか、重心角の理論が勝つか、これから検証してみたい。テストのためのラウンドなら、ゴルフ場へ行ってもいいでしょうか? 筆者

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