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ゴルフ場のスターターで、私がキャディバッグからアイアンを取り出したのを見て「長くない?」と言ったゴルフ場の係員がいた。たぶん研修生か何かだろう。普通の人は変な形のネックには気付くが、シャフトの長さには気付かない。長い年月を経て、知らない間にそういう長さになっていったのだが、この長さはある意味で正しかった。



昔はドライヴァーの長さは42.5インチが標準だった。そう言えば、1番ウッドと書かれたドライヴァーを見たことがなかった。ドライヴィングウッドは1と1/2から始まっていた。ウッドのセットも1と1/2からのセットだった。プロだけが1番というウッドを持っていたのかも知れない。ともかく42.5インチがドライヴァーの長さで、他のクラブの長さはここが基準になっている。



現在でも3番アイアンの長さは39インチ程度になっていると思うが、それをたどっていけば、ドライヴァーの42,5インチにたどり着く。つまり、3番アイアンが39インチなら2番は39,5インチ、1番アイアンは40インチになる。アイアンとウッドの接点は5番ウッド、いわゆるクリークだと思う。4番ウッドのバッフィーまでがウッドで、そこから先はアイアンだった。



クリークというウッド、5番ウッドはあとから出てきたような気がする。1番アイアンが打ちにくくて,その代わりに作られたのがクリークだとすれば、長いアイアンがショートウッドに置き換えられていく歴史はずいぶん前から始まっていたのだ。だから5番ウッドの長さが1番アイアンと同じになっているのである。先ほど書いたとおり、1番アイアンが40インチだから、3番アイアンが39インチになる。



このまま行って6番アイアンは37,5インチになっている。今もそうなっている。そりゃおかしい。なぜなら最近売られているバッフィーは42,5インチくらいある。そこからすれば5番ウッドは42インチで、つまり1番アイアンが42インチから始まらねばつじつまが合わない。このつじつまには重大な意味がって、ウッドとアイアンの長さに大きなギャップがあればあるほど、どちらかのクラブを苦手にするゴルファーが出てくるのは当たり前だ。



測ってみたら、私の5番ウッドは41,5インチあった。別に計算して作ったわけではない。これは長い年月の間に自然に設定されたもので、わざとではない。私自身今日までそのわけを知らなかったくらいだ。こうして仮想の1番アイアンの長さは41,5インチになり、計算上の6番アイアンは39インチだが、果たして私の6番アイアンは39インチだった。何という偶然、何という時間の威力だろうか。



私はアイアンよりウッドが好きだが、アイアンの方がうまい。フェアウェイウッドがうまく打てるのはアイアンシャフトが正しい長さになっていて、ウッドとアイアンとのつなぎ目にギャップがなかったからではないかと考えている。



海外で地元のゴルファーとゴルフを一緒にするとき、私はときどき相手のアイアンの長さを自分のものと比べることがあった。私のは日本で売られているものを少し長くして使っていたから大体は私の方が長いが、半インチしか変わらないアイアンを使っているゴルファーもいた。



長いウッドを使いたいなら、アイアンも長くしなければうまくない。長いアイアンは使いづらいと思うだろうが、少し練習すれば案外慣れるもので、気にならなくなる。たまに短いアイアンを使っても違和感はないが、事前に素振りをしないとボールの上を空振りする。6番アイアン39インチは冗談ではないのだ。現代の長さのウッドを使いたいなら、避けて通れないものなのだ。さもなければ昔の42,5インチ基準のウッドに戻すしかない。 筆者

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