« 0694 私の飛ばないアイアンと真っ直ぐ転がらないL字パターの話 | トップページ | 0697 パター作りの名人はなぜ柔らかなシャフトを欲したのか »

少し前、たまたまテレヴィをつけると日本のシニアトーナメントを放送していた。シニアで勝ちまくっている室田プロがパットをする場面だった。驚いた。今どき見かけない打ち方をしている。そう言えば、昔はみなそんな打ち方だったのだが、ニクラウスの頃からだろうか、手首を固めて動かさない打法が主流になった。



ピーター・トムソンの頃までは誰もが手首でコキンと打っていたのだ。パットの名人デイヴ・ストックトンだってそうだった。そもそもトラさんの頃まではウッドやアイアンのショットでも手首を器用に使うスイングだったのが、杉本英世プロが出て、体で打つゴルフが始まったような気がする。



しかし、横向きパットの練習に苦しんでいる私は、手首で打つパットにも利点はあるというのに気付いた。手首を動かさない場合、杉原プロに代表されるような、肩の動きで打つスタイルになるのだが、肩と両腕で作る三角形や四角形はかなり大きな重量になり、それを動かすと体もわずかに動く。これをとめるのがやっかいで、それで横向きパットに苦労している。



ところが、手首をコキッと動かす打法では体の動きが小さいからスイングすることによって体がブレることはない。ただし、手首の感性というか、器用さがなければどこへ転がり出すかわからない。手首を固定すれば動かす部分の質量と慣性の法則で体がゆれるから、やはりどこへ転がり出すかはやってみないとわからない。



日本人は手先が器用、だった。白人に比べたら桁違い、だった。今の日本人はどんどん不器用になっているので何とも言えないが、ふだんの生活で自動的なものを避けて生きている日本人ならば、まだ器用さは残っているだろう。それは有利である。有利なら使わない手はない。



室田プロがゴルフを始めた頃は、すでに今風のゴルフになっていたと思うのだが、彼は昔風の手首でパットをしている。ショットのスイングは今風に見えるが、インパクトの瞬間、普通のプロのスイングに比べて手首の微妙な動きが怪しい。というわけで、今しばらく昔の、手首のタッチに頼るパットを練習してみる。 筆者

« 0694 私の飛ばないアイアンと真っ直ぐ転がらないL字パターの話 | トップページ | 0697 パター作りの名人はなぜ柔らかなシャフトを欲したのか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0694 私の飛ばないアイアンと真っ直ぐ転がらないL字パターの話 | トップページ | 0697 パター作りの名人はなぜ柔らかなシャフトを欲したのか »