« 0710 シャフトのバランスって、知ってますか?(クラブのバランスではありません) | トップページ | 0712 パターグリップはいつからアーチ型になったのか、など »

私がこういう話をするのも何だが、古いヘッドをもらったり譲り受けたりして、この数週間にドライヴァーを5本作った。それ以外にシャフトの付いたドライヴァーを3本手に入れた。無論ごく古いものだが。9ヶ月ゴルフをしない間にパターを10数本手に入れて練習する日々が続いたが、今度はドライヴァーを考え始めた。



パットはまだダメだが、練習の方針は確立しているので、あとは目標のところまで練習するだけ。というところで、今度はドライヴァーを見直そうと思ったわけだ。ヘッドは10年くらい前の高反発ヘッドばかり集まったが、ヘッドはどうでもいい。アイアンと違ってウッドの性能はシャフトにかかっている。



高反発ヘッドはルールに適合するしないを別にすれば、もしかするとウッドヘッドに関しては史上最高の技術なのかも知れないし、古くて手に入りやすいから新しいドライヴァーを研究するには都合がいい。シャフトの製造技術が進化して、私が試してみたい、やってみたいことができるようになった。それで古いヘッドに新しい性質を持ったシャフトをいろいろと付けている。



ねじれが大きいのにしなりの小さないシャフト、その逆のシャフト、ねじれもしなりもないシャフト、その逆のシャフト、全てを揃えていろいろ作った。ゴルフが出来ないのだから想像というか、妄想が泉のようにわき上がり、それらが山のようにふくれあがる。今までならば一本作ればそれをしばらく使って、という繰り返しだったのが、それができないので一気に沢山作ってしまった。


そんなとき、ヘッドが一個余った。差し込み口が9ミリあって、普通のドライヴァーよりも大きい。つまりアイアンのシャフトでも何とか入りそう。私のアイアンは長いので、試しに一番長いのを差し込んでみると、42.5インチのドライヴァーになった。まだ接着してはいないが、構えてみるとおもしろそう。昔ドライヴァーと言えば42インチか42.5インチが普通だった。



何十年も前に、私はそれを43インチに改造した。20年前からは47インチを作って馬鹿にされながら使ってきた。その私が久々に42インチ程度のドライヴァーを構えて何を感じたのか、それを伝えたい。ヘッドは昔より体積が大きい。倍くらいあるだろうか。ちょっと見るとウシガエルのオタマジャクシのような不気味な形をしている。しかしヘッドが軽くてシャフトが短いので、野球のバッティングと同じスイングが出来そうな気がした。



長いシャフトを使うメリットはシンプルなスイングをする限り、飛距離が増すことだが、手首の使い方に特別な技術があるゴルファーの場合、或るレヴェルを越えた重さや長さのドライヴァーではそういうスイングが不可能になる。したがってそういう技術で飛ばすゴルファーに長尺は使えないし、使う意味がない。プロ野球のバッターは自分のバットの長さや重さをどう決めるのだろうか。



フレッド・カプルスのスイングはほぼ野球のバッティングではないかと考えている。だから不思議なほど飛ぶし、年齢が上がってきても飛距離は落ちない。42インチのウシガエルドライヴァーを握ると、私にもカプルスのイメージが浮かんでくる。しかし、ボールは一体どこへ飛んでいくのか、どの程度安定させられるのか、想像もつかない。ゴルフスイングとしては賭に等しい。



ちょっと前に、ゴルフ仲間がヘッドの付いていないただのシャフトが欲しいと言ってきた。ヘッドなしのシャフトを振るとタメになるそうだ。そう言われて私もやってみたが、重さがないからどんなスイングも可能だ。ドラコン世界一の選手のスイングを見たことがあるが、バックスイングは普通のゴルフスイングと変わらないが、ダウンスイングから先はヘッドのないシャフトだけのスイングと全く同じになる。速いという次元ではない。



シャフトだけのスイングでは、野球のバッティングスタイルもジャスティン・ジョンソンのような普通のスイングスタイルも、どちらも出来るが、やはりバッティングスタイルの方が風を切る音が高いからスイングも速いだろう。腕力が馬鹿力と言われるほど強いなら、短くて軽いヘッドのドライヴァーで、バッティングスタイルの打法が出来るかも知れない。



短尺ドライヴァーにはそういう可能性がある。腕力があって普通のスイングでもバッティングスイングでもどちらも出来る場合、飛距離はバッティングの方が3割くらい大きくなるような気がする。



完全なバッティングスタイルでなくとも、それを幾分か応用したスイングが出来るなら、やはり飛距離は化け物クラスだ。一度ヘッドの付いていないシャフトを振ってみて、夢を見るのも悪くない。自分の可能性に気付くゴルファーもいるかも知れないし。 筆者

昔の道具と言って馬鹿にしてはいけない。別に骨董(こっとう)品としての価値を考えるわけでなく、メーカーが作るものはメーカーが作らなくなれば手に入らない。テニスのラケットではそれが今大問題になっている。ラケットは私でも作ることは出来ないが、クラブシャフトのフレックスで言うならRとかLに相当するラケットがない。



全てがS以上の硬いラケットばかりで、一般のアマチュア、特に女性テニスンがテニスを楽しむために最適な硬さのラケットは市販されていないし、作られていない。だから古いラケットを大事に使うか、新しいラケットを無理して使いながら慣れるしかない。こんな不合理な話はないと思うが、メーカーが作らない以上、やむを得ない。



古着というか、中古のラケット市場が成立した主な理由はネットの発達だが、古いラケットにしかない柔らかなシャフトを求めるプレーヤーがいることも確かだろう。何しろ今のラケットを使ってヒジや手首を痛めるアマチュアが後を絶たない。


ドライヴァーは42.5インチを標準としていたが、いつの頃からかだんだんと長くなって、今では45インチは当たり前らしい。しかし、上に書いたとおり、打ち方がシンプルでパワーを余しているゴルファーにはシャフトは長いほどいいが、手首を返して打つ技術的ロングヒッターにとっては45インチは長すぎるはずで、スイングを壊すか、今までのスイングをあきらめるしかない。



シャフトは短く切れるから、切って使ってもいいが、そうすると再販できなくなる。貧乏人には苦しい選択になる。今朝、私は思いきってテーラーメイドの古い高反発ヘッドに42インチのシャフトを取り付けた。このヘッドはもっと別の実験に使いたかったが、差し込んだ感じが妙にいいので、接着した。



昔のドライヴァーは木だから重かったが、このヘッドはチタンの高反発で、しかも体積460のデカヘッド。これに42インチの硬いシャフトを差しても昔のドライヴァーとは全く違う、別世界のドライヴァーが出来上がった。自分のスイングで普通に打てば飛距離は落ちるかも知れないし、変わらないかも知れないが、やってみないことにはわからない。



それより楽しいのは打法の選択肢が増えることで、今までやったことがない打法を試みられる気がする。そう、バッティング打法。あるいは普通の飛ばし屋がやっている、左手の甲上向き回転打法。これはバッティング打法に近いが、ヘッドが大きくて軽い、しかも短いシャフトのこのドライヴァーなら、私にもマネできるだろう。どこへ飛んでいくかわからないが、ちょっとやってみたかった打法だ。

« 0710 シャフトのバランスって、知ってますか?(クラブのバランスではありません) | トップページ | 0712 パターグリップはいつからアーチ型になったのか、など »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0710 シャフトのバランスって、知ってますか?(クラブのバランスではありません) | トップページ | 0712 パターグリップはいつからアーチ型になったのか、など »