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2015年9月にとうとう90をたたいてゴルフをやめ、1年過ぎたこの11月、久々に18ホールのゴルフ場に出かけたら、すごいことになってしまった。40数年前の初ラウンド56,59(戸塚カントリー)と、前半同じ56をたたいた。さすがに後半はそこまで行かなかったが、大差ない。


クラブを握らなかった期間が長かったせいか、左腕の痛みがあったからか、はたまたこの1年にアイアンを作り直したせいか、わからない。前と同じベン・ホーガンの1973年ものをイージースワンに作り替えたとき、溶接の位置が前とは違ってしまい、シャフトがフェイスのセンター寄りになって、これは規定違反だが、いずれにせよ、そのせいかとも思った。



ドローヒッターが、スライサーになっていた。しかも勢いのあるスライスではなく、ヨロヨロと弱々しいボールが出る。100ヤードを6番でも届かない。ほとんど当たっていないようだ。全くのド素人というか、女性の初心者と同じだ。左の肩が痛くて腕が上がらないのはロキソニンを3枚張って、飲み薬も飲んで、痛みはなかったが、バックスイングのトップで肩がきつくなる。トップでじっとしていられなかった。



ドライヴァーは前の410グラムは肩にきついとあきらめ、今回用に女性用のドライヴァーヘッドに軽いシャフトを付けて308グラム47インチを作り、それを使った。これだと右足の蹴りが強い私の右足首が18ホール保つだろうと思ったが、途中でちょっと足首がマヒしたような、つったような感じにはなったが、何とか回り切った。軽くても飛距離は前と変わらない。ただ、どこへ飛ぶかわからない。



私のスイングはせいぜい3段ギアなので、軽いほどギアを上げていける10段変速くらいのスイングをするゴルファー以外、軽いクラブに意味はない。重いクラブの方が安定すると思った。1年がんばったパットは、前と変わらずカップに嫌われ、同伴競技者を目一杯笑わせ続けた。変わったところと言えば、練習しているパターマットがカーペットのように速いので、パットにオーヴァーは出なかった。必ずショートした。



家に帰って考えた。この1年にパターは20個。10本はシャフトを付けてあり、残りはヘッドだけだが、ネットオークションでタダ同然で集めた古いパターの山が空しく見えた。アイアンセットもやはりタダ同然の古いのを4セット買ってみたが、使えそうな感じはまだない。ただ、ブリジストンの356という25年前のアイアンはシャフトが細く、ネックのところで8.5ミリだから、これはウッドのシャフトと同じサイズだ。



女性用かと思いきや、シャフトは長い。普通の男性用より1センチは長いし、シャフトが細い割りにグニャグニャしないでかなりしっかりしている。まともなスイングならたぶんドローが出るクラブだと思うが、今回3,4,5番を持っていったが、スライスもドローもせず真っ直ぐ飛んだし、飛距離も私のアイアンよりかなり出た。重さは350グラム程度で、私のアイアンが400グラムくらいなのだが、シャフトの硬さが違う関係で相当軽い感じがした。



帰宅して1時間後、元気を取り戻して玄関先でアイアンを振ってみた。垣根の小枝を折っては打ち、折っては打ってみたが、やはり右へ飛び出すし、小枝が空中に飛び上がらない。ヘッドが走っていないらしい。本当に初心者と同じスイングになっているのだ。そこで試しに右足を引いて、クローズドスタンスで打った。すると小枝は真っ直ぐ飛び上がり、たぶんゴルフボールならややドローするような、そんな動きが出始めた。



肩の調子が元に戻るまではこれで行けると思った。ただ、右足の引き具合が微妙で、引き過ぎればホックするし、足りないと意味がない。結局、体の調子が戻るまで、アイアンについては新しいイージースワンをこのスタンスで使えば何とかなる。フェアウェイウッド、それも私の伝家の宝刀19度のバッフィーは1年の間に3回シャフトを替え、今付いているシャフトは非常に重く、硬い。



ゴルフをしないのに3回もシャフトを替え、素振りをして感触を探ったのだが、実際に使うと、重くて今の私には振れなかった。飛距離も15ヤード落ちたが、左に引っ掛ける様子はなくなった。アイアンと違ってウッドは取りあえず打てるのである。前から言い続けていることだが、アイアンというクラブの難しさが改めて証明された感じがした。



フェアウェイウッドは3本とも同じ硬いシャフトにしたが、全部が大体430グラムある。現代の普通のフェアウェイウッドの重さを知らないが、ドライヴァーが300ちょっとだから、330とか350グラムくらいで作られていると思う。私のよりかなり軽いわけだ。私自身、このシャフトは元のシャフトに戻そうかと悩んでいる。「ゴルファーに愛を!」のバックナンバーを見ないとわからないが、元は400グラムちょっとだったかと思う。15から20グラム重くなって、硬くなって、飛距離が落ちた。



飛距離はシャフトの硬さが影響している。ヘッドがキックする分飛ぶ。先調子のシャフトがそういう傾向を強く持っているが、その分ボールも左に持って行かれる。同じ430でも前と同じ硬さなら飛距離は落ちなかっただろう。ただやはりドローの不安も元に戻って来る。今の硬さのままで20グラム軽いシャフトならどうなるか、今日からの課題である。



さて、タイトルの本題に戻る。プロは練習量が豊富で、しかも勝つか負けるかギリギリのところで戦っている。余程能力差がなければ道具のハンディを背負って何勝もすることは不可能だ。つまり、プロはきわどいクラブを使うしかない。軽いドライヴァーはハイギアを持っているプロにとってスイング速度に直結する。私だってテニスラケットをハエタタキのように軽々と振れれば、世界一のプロになれたと思う。



つまりプロは軽いドライヴァーをいかに正確精密に振れるか、それが勝負を決める。あるいは非力ならば、柔らかいシャフトで正確に飛ばす練習量と知恵が勝負を決める。アイアンも軽ければ速く振れるし、柔らかければゆっくり振ってもよく飛ぶ。こういうことはギリギリで戦うプロの世界では必須だが、アマチュアは逆に、それではゴルフにならない。



飛ばなくても曲がらないクラブ、つまり振れる限り重くて硬いクラブを使う方がスコアが安定する。200ヤードを2回打てば大体グリーンにオンする。それで間に合わないときは3打めをカップ30センチへ転がす。これがアマチュアの道。それに対してプロは安定したスコアを狙っているのではなく、勝利を狙っている。だからギリギリの賭に出るしか道がない。




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私のアイアンは長いと笑われ続けて何十年、しかし、最近わかったことだが、ミズノのMP-1というアイアンの5番は38,6インチあるらしい。私のイージースワンの5番は39インチだから、グリップエンドにちょっと余裕を持たせて握れば全く変わらない。MP-1の重さは5番で435グラムくらいだが、私のはカーボンシャフトなので400グラム程度だから、私の方が軽い。Sー400を付ければ同じになるだろう。(EGGというアイアンのようなクラブの5番アイアンは39.5インチあるそうだ)



2016年のスリクソンで5番アイアンが37,5インチ、423グラム。MP-1は1982年製で、この頃はスチールシャフトでも軽くなって短くもなっている。これはプロ用で、ギリギリ仕様なのだが、そうするとアマチュアは、振り切れるならばもっと重くて長いアイアンを使うと、スコアが安定する。18ホール回り切れないほど疲れても困るが、軽くて飛ぶアイアンを使ってコントロールがトリッキーに定まらないショットを続けるよりはずっといい。



(ちなみに昔のクラブはシャフトが短いのにライ角が55度で、今はシャフトが長くなったのにもかかわらず、ライ角が60度になっていることがある。理屈が合わないじゃないか。)



ゴルフは18ホールである。18ホールだけ目一杯振り続けられる限り、帰り道の運転が出来ないほどのダメージがないなら、そのギリギリで出来るだけ重いクラブを使うのがいい。プロと違って4日間続けて18ホールを回るわけではないのだ。



「飛ぶ」という一言でアイアンを選ぶのは当然ナンセンスである。アイアンは距離が合えばいい。グリーン手前にバンカーなどがある場合、落ちてからのランの長さも心配だろうが、そういうときはあきらめて左右へ逃げる方が得策だ。同様に、ドライヴァーは200ヤード以上飛ぶドライヴァーで、使える限り重いドライヴァーがいい。もっと軽くなければ200ヤード飛ばせない時にだけ、もう少し軽いドライヴァーを探す。それがアマチュアのセオリーではないだろうか。



今回初めて振った308グラムのドライヴァーはそれなりに使えたが、安心感はなかった。足を鍛え直し、腕の痛みがなくなれば、やはりドライヴァーは400グラム以上が使いやすい気がした。300グラムのドライヴァーを安全に使うには練習量が取りきれない。プロとの違いがそこにある。



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松山プロが帰国してトーナメントに出た関係で、国内で活躍している池田プロのスイングを初めて見た。何度も見た。松山プロはオーソドックスなパワフルスイングだが、池田プロのスイングはシャフトのしなりや大きなトルクを最大限に利用する、かなり変則で不思議なスイングだ。アマチュアがこういうスイングを使えればかなりの飛距離を出せるだろうが、それは不可能なことだ。



松山プロのパワーを手に入れるのが不可能なことがすぐわかるならば、同様に池田プロのあの技術を身につけるのが不可能なのは目に見えているのだが、何しろ軽いシャフトと軽いヘッドに、しなりも大きなシャフトという組み合わせだから、何だか自分にも出来そうな気がしてくる、その人情はよくわかる。けれど、簡単そうに見えることほど実は恐ろしく奥の深い難しいことだというのもよくある話だ。



初心者に戻った私だが、パーが幾つかあった。それはパー3のホールだった。昔もパー3からパーが出始めて、次にパー5でも出るようになり、だんだんスコアが良くなったことを思いだした。



アイアンがめちゃくちゃで、飛距離も何も全くわからない状況でも、やはりパー3はプレーしやすい。ティーアップできるからだろうか。スイングの安定性とは、同じ高さ、同じ軌道で振れることだ。ティーアップする方が打ちやすい、という状況はゴルフが下手だということを意味している。



経験上、まず始めにパー3でパーを取れるようになったその次に、パー5で確実にパーを取るようになり、そこからパー4のやさしいホールをパーでクリアする、それが80を切る手順になる。読者の中で、パー3でパーを取る確率の高いゴルファーがいれば、パー5でパーをしっかりと取る努力をし、そこからまたさらに先を考えるといい。



90を切れなければゴルフをやめると言って13ヶ月ゴルフをしなかったが、13ヶ月後の初ラウンドは初心者だった。しかし、40年前の初心者とは違う。知識が身に付いていて、次のゴルフで90を切るのは難しくない気がする。80を切るのはそれから10回くらいラウンドしてからだ。しかし、75から先、それが問題である。どうすればパープレーできるのか、100を切れなかった私は今、そこのところを考えている。 筆者

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