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長く休んでいたためにスイングがおかしくなっている。それで400グラムを越える私のドライヴァーは今使えないので、ロフト13度の女性用ドライヴァーヘッドにトルクのわからない新品1600円のSシャフト(三菱レイヨン)を取り付けたものを使ってみたが、悪くない。飛距離は落ちたが、それは47.5インチから46インチへシャフトが短くなっているせいかも知れない。



2度使ってほぼ手の内に入れたが、これを知り合いに打ってもらおうと届けた。ところが、ご夫婦の奥様用にと思ったのが、何を勘違いしたか、練習場で打ったのはご主人の方だった。彼女のスイングは私同様素朴なタイプだし、レギュラーティーからプレーしても90台で回る。



だからきっと打てるし、飛距離も出る、と思ったのだが、そのドライヴァーはライ角を46度にしてある。180センチを越えるご主人が打ったら右へしか飛ばないはずなのだが、ボールは左へ飛んでドローしか出なかったそうで、しかも弾道が低かった。そういう結果を聞いて、考えた。



ご主人と私はドライヴァーの飛距離がほとんど同じである。一度ラウンド中に彼のドライヴァーを借りて打ってみたことがあるが、全く同じところにボールが並んだのを覚えている。その逆、つまり私のドライヴァーを彼がコースで打ったことはない。今回、なぜ私の想像と逆に、右へ飛ばずに左に低い弾道が出たのだろうか。



私のスイングは手首を返さない。だから飛ばないが曲がらない。実際しばしば同伴者のドライヴァーを試しに打たせてもらうのだが、余程軽いものは左に飛び出すが、曲がりはなく、真っ直ぐ飛ぶ。どんなドライヴァーでもほとんどフェアウェイの上に飛ぶ。飛距離が違うだけだ。



なぜご主人のボールが低くなったかと考えると、普通はシャフトが愛用のものより柔らかかったために、インパクトでしなりの戻りが遅れ、フェイスが下向きだった。これが予想の一つ。また左に飛んだのはトルクが小さいシャフトだったので、ねじれ戻りが早すぎたから。と、しかし硬いシャフトはしなりもトルクも小さいのが今までの常識だし、このシャフトは安物だから最新技術は入っていないだろう。だからこの理屈は成立しない。


けれども、鋭く手を返すスイングならば、あり得る。柔らかいシャフトをパワーヒッターが使うと左へ曲がる、というのが常識だが、私の場合は右に曲がる。非常識なのだ。手首を返さないスイングを使うゴルファーを見かけることはほとんどない。それどころか、ゴルフというものは手首を返すタイミングを楽しむスポーツと言っても過言ではないだろう。


同伴競技者にあまり迷惑を掛けられない銀行員ゴルファーは飛距離を捨てて手首を返さないスイングをする。真っ直ぐ真っ直ぐ少しずつ前進する。だからなかなか上手なのである。銀行マンと証券マンがゴルフをすれば、極端にタイプの違うゴルフが見られる。一方は常に勝負に出る。他方は決して賭に出ない。



手首を返すスイングではシャフトの挙動はスイングのタイミングでどのようにでも変えることが出来る。手首を返さないスイングではシャフトはいつもほとんど同じ挙動をする。無論手首を返さないと言ってもボールがクラブフェイスから離れたあとには自然に返ってくるのだが、そこへ行くまで、出来るだけ返さない。



誤解する人が多いが、手首を返さないスイングはヘッドを飛球線上で真っ直ぐ走らせる、のではない。あくまでスイングプレーン上を走るのだから、左のわきが開いていくようなことはない。手首は返らずとも、フェイスは自然に返っている。手首を使うスイングほど極端に鋭く返らないだけの話なのだ。



私のスイングはドライヴァーを選ばない。ただヘッドの形やシャフトの硬さの好き嫌いだけを考える。ところが手首を返すスイングをする場合、仮にそのスイングが非常に安定していたとしても、ドライヴァーは選ばなければならない。趣味というのは、面倒臭さを楽しむことなんだろう。 筆者


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