« 0744 ゴルフレッスン最大の嘘 | トップページ | 0746 ロングアイアンとフェアウェイウッドが苦手なゴルファーに »

シャフトには「ねじれ」と「しなり」がある。ついでに「重さ」もある。「ねじれ」に関してはトルク3とか6とか、ねじれ具合を表示してあるシャフトが増えた。単位は度である。シャフトのグリップエンドあたりを固定して、先端から何センチと決められたところに水平な定規を固定する。

細かいことは知らないが、たとえば30センチの定規みたいなものを水平に固定し、その先端に決まった重さのおもりを付けると、シャフトのねじれによっておもりが垂れ下がってくる。この時の定規の傾きを水平から読んだ角度がトルクとして表示される。わかりやすい話だ。


(ただし、この数値を測る際、先端を摩擦のないベアリングなどに差し込んで固定してから測らないと、しなりもついでに測ってしまうから、意味がない。かといってそうすると別の問題も起こる。実際はどうしているのか、私は知らないが。)

この方法では、シャフトのどの辺りのねじれを見ているのかはわからない。「しなり」で言えば、へら鮒(ぶな)の竿先ほんの10センチだけがククッと90度曲がっただけでも「しなり」は90度と読まれるだろうし、マグロを掛けて太い竿全体が円弧の如く目一杯しなって半円になっても、やはり「しなり」は90度と読むしかない。

それと同じで、ねじれの場合も先の方がグニャッとねじれた結果としてのトルク3度なのか、それともシャフト全体が平均的にねじれた総合的ねじれがトルク3度となったのか、わからない。それで「しなり」の場合には先調子とか手元調子とか、あいまいな表現で済ませている。

それでも一応トルクという数値があるのはありがたいことで、「ねじれ」について大体の見当は付くようになったから、シャフトを選ぶのに役に立つ。出来ればどこがねじれるかも数値化して欲しい。ところが、「しなり」については未だに数値がない。S,SR,R,Xなどという目安はあるが、日本仕様と外国仕様は違うらしいし、メーカーによってもそういう記号の実際は違うらしい。

これはやはり「ねじれ」の測り方同様でいいから、シャフトエンドを固定して、先端に決まった重さのおもりを付けて、そのおもりの重さによって垂れ下がったおもりの位置とグリップエンドを結んだ直線とが、水平から何度傾いたかを「しなり度」として数値化した方がいい。

無論この場合もどこがしなったかが問題になる。一番しなったところ、微分した接線と水平の成す角が一番大きいところの位置を表す方法を考えなければならない。シャフトの長さ全体の、グリップエンドから何パーセント先とか、何センチ先とか数値化しておけば、取りあえずはシャフト選びの役には立つ。 


メーカーの努力によって、もはや硬ければねじれが少ないとか、ねじれが大きければしなりも大きいとか、そういう自然な次元を超越したのだから、数値無くしてシャフトの性質を予測することは出来ない。だからこそ、さっさとやって頂きたい。 筆者

振動数という数値がある。これはシャフトの硬さを示す、と言われているが、数値と実際の感じが比例しないし、数字が細かすぎてイメージが湧きにくい。確かに科学的に問題はないが、単なるシャフトの硬さとゴルフスイングにおけるシャフトの硬さとが体感的に一致しない、不思議な数値だ。

300グラムという数字はテニスラケットとゴルフクラブが共通して到達した数値である。46グラムのゴルフボールに対して59グラムのテニスボール。ただし直径はテニスボールの方が2センチ以上大きく、さらに硬さが桁違い。

テニスボールには飛んでくるスピードがあり、言わばカウンターパンチのような性質を持つが、ゴルフボールは静止しているのを打つ。いろいろと違う要素が多い中で、なぜ、双方ともに300グラムに近づいたのか。

野球のバットはもっと重いし、釣りの投げ竿はたぶんもっと軽い。思うに、この300グラムという値は応用工学と言うか科学技術的な到達点であって、ゴルフやテニスというスポーツの道具として最高の到達点ではない。オーヴァーシュートと言うか、勢い余った行き過ぎの感がある。

少し前に日本のトーナメントを見たとき、アメリカのツアープロだと思うが、彼のドライヴァーショットの、そのスイングの速さは異常に見えた。思い当たる方もあるだろう。ボールが飛ぶ飛ばないよりもそのスイングの速さが驚異的であり、何というか、違和感のようなものを感じだ。

クラブが400グラムあれば、あんな速度のスイングは出来ないが、もっと安定した、しかも飛距離は変わらないスイングがあるのではないか、と、そういう気がした。もうしばらくすると、300グラムという、オーヴァーシュートした重さのドライヴァーは姿を消し、未知の新しいスイングと共に、もう少し重いドライヴァーが再び作られるようになるだろう。

« 0744 ゴルフレッスン最大の嘘 | トップページ | 0746 ロングアイアンとフェアウェイウッドが苦手なゴルファーに »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 0744 ゴルフレッスン最大の嘘 | トップページ | 0746 ロングアイアンとフェアウェイウッドが苦手なゴルファーに »