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ダスティン・ジョンソンの左手首は不自然な手首である。一方ババ・ワトソンの右手首は自然な手首である。インパクトでフェイスの向きをキッチリと目標に向けようとして、この不自然な手首が生まれる。自然な手首は別の方法でインパクトでのフェイスの向きをキッチリと目標に向ける。


自然な形と人工的な形、どちらが正解なのかは知らない。デイヴィス・ラヴ3世は自然に行けと言う。バックスイング90度で左手甲は垂直にして正面向きだ。私の左手甲もジョンソンのも下を向き加減である。


アーティスティックという言葉は、芸術的な、という意味と同時に人工的な、という意味を持っている。芸術的な手首は人工的であるが故、人間工学的に無理をしているわけで、その無理に起因するミスショットの不安がある。


しかし体に無理をさせる分、心は穏やかになって方向性に不安はない。真っ直ぐ飛ぶかどうか、結果はともかく、打つ前にそういう不安はない。自然なスイング、ちょうどサム・スニードのような気分のスイングは、方向をアバウトに安定させるのは簡単だが、方向性にもっと神経質になろうとすると、才能に頼るか、恐ろしく沢山練習しなければならなくなる。


不自然な手首は体だけでなくクラブシャフトにも無理をさせる。水中でアイアンを振れば、自然な手首は水の抵抗を受けず、まるで風見鶏を水中で動かすかのごとく、最小の抵抗で進み、最後の最後、インパクトの時だけ抵抗するのだが、スイングの勢いは偉大で、さほどの抵抗なしにフェイスは目標を向く。



ところが、魚は横向きで泳げない。不自然な手首のスイングを水中ですれば、バックスイングからダウンスイングまでずっと、アイアンヘッドは非常に強い水の抵抗を感じるだろう。自然な手首はミスショットを起こしにくい。その代わり、スイングのリズムにはシヴィアだ。リズムが方向を決めるからだ。


漫画家はフリーハンドで見事な線を描く。曲線でも直線でも、きっとさっと書くのだろう。ぐずぐずしていては線がギザギザになりそうだ。しかし失敗すれば書き直しになる。これが自然な手首だとすれば、不自然な手首はドットプリンターのように、ゆっくりと慎重に小さな点を沢山並べて、一本の真っ直ぐな線を描く。


点を小さくすればフリーハンドと同じようなきれいな線を描けるだろうが、筆圧の変化までは表現できない。フリーハンドで失敗しないきれいな線を書けるようになるか、それとも点の寄せ集めできれいな線らしきものを作り上げるか、ゴルファーは選択しなければならない。 筆者

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