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シャフトは重い方がいい、場合もある

思えば2015年の秋、ゴルフをやめまして、翌2016年の12月に9ホールを二度回り、今年2017年は年明けにワンラウンド出来たと思ったら、左肩に痛みが出てクラブが振れなくなったまま、とうとう6月になってしまった。


この半年、ずっとドライヴァーを考えていた。今年の春に唯一のラウンドをしたとき、新しく作ったドライヴァーで失敗したからだ。そのドライヴァーは女性用のヘッドにライ角とホック度(フェイス角と言うのかも知れない)を調整するアジャスターを取り付けて、ウッド用の硬いシャフトを差し込んだものだった。


ロフトは13度のものだが、アジャスターが影響してロフトは11度くらいまで立っていたが、それでもボールの弾道が高く、強い向かい風でひどい目に遭(あ)った。元々、ゴルフを始めた当初から、私のティーショットは弾道が低かった。


そういえば、あまり気にしていなかったが、普通のゴルファーと同じような高さの弾道になったのはドライヴァーヘッドがチタンになった頃だ。そういうことは気にしない方なのだが、やはりティーショットの弾道は低い方がゴルフが断然楽になる。


と言うわけで、ゴルフもしないのにこの数ヶ月でドライヴァーを何本も試作した。作ってもボールは打たない。ただ素振りをしてみて、ボツになったものが3本ある。昨日作ったものを含めて3本が生き残りで、ラウンドが出来る日を待っている状態だ。


そういう作業の中、気付いたことがあった。シャフトの重さの重要さ。私は手持ちにあった数個のドライヴァーヘッドと、新しく手に入れた二つのヘッドで試作していたのだが、これぞ究極のドライヴァーだと思って作ったものが問題だった。


これはナイキの有名な四角形モデルで、900円も出して買ってしまった。無論シャフトは柔らかいからすぐに外し、ウッド用のシャフトを差してみた。ヘッドもシャフトも使い回しなのだ。


もっと硬いシャフトが欲しいのだが、それは我慢するとして、差してみて驚いた。あまりに重い。元はレディースのヘッドが差してあったものだが、重くはなかった。全重は330グラムだから重くはない。ところがバランス計を出して乗せてみるとゲージを振り切った。


つまりバランスがFを越えてGの世界になっていた。はじめにヘッドの重さを計らなかったのを悔やんだが、どうしよう。やっとの事でアジャスターを取り付けて接着したので、外したくはない。そこでグリップエンドに40グラムのおもりを、シャフトの中に差し込んで計ってみると幾らか軽くなったが、とても使えそうにない。


もう一本の、使いやすそうなドライヴァーは全重が370あるが、バランスはC-7で、振った感じはとてもいい。最近のドライヴァーは全重が300グラムくらいだが、たとえバランスがD-1でもなんだか軽すぎて使いにくい。どうしよう。


結局二本ともシャフトを抜いて、新しくアジャスターを作り、ナイキのヘッドに差した。全重が406グラム、バランスD-6のドライヴァーが出来上がった。これはかなりいい感じだが、もう少しバランスが軽い方がいい。


これからヘッドの塗装をはがす。塗装というのは案外重いもので、壁紙より重い。ヘッドから全ての塗装を剥(は)がしてどれだけバランスが軽くなるかわからないが、ヘッドは少なくとも5グラムは軽くなるから、やってみる価値はある。


と、ここまで書いてきたが、アジャスターを作り直すのに丸一日かかった。私はクラブにある程度の重さがないと振りにくい。だからゴルファーが軽いクラブを持ちたがる理由がわからない。その代わりバランスは軽い方が使いやすい。C-5くらいが一番いい。


ウッド用のシャフトは軽いし、その分硬く作りにくい。だからウッド用の硬いシャフトは高価だ、と思う。そこで私はアイアン用のSシャフトをウッドに差し、グリップエンドを必要な長さまで伸ばして使う。これだとかなり硬いシャフトのウッドが格安で作れる。


ただし、ウッドヘッドの差込みは9ミリ以下で、ウッドシャフトの先は8.5ミリあたりに決まっている。アイアン用シャフトは先が9.5ミリくらいあり、ウッドヘッドには差し込めない。だから非常に困るのだ。


そこでアジャスターが必要になる。元々はライ角を変えるために作っていたが、今回はアイアン用シャフトを差し込むという、もう一つの事情が加わって、難しさが増した。スチールシャフトを加工し、長さ7センチ程度のパイプを切り出す。


スチールシャフトの肉厚は0.5ミリなので、シャフト側に外径が10.5ミリ以上のパイプ、反対側に、ヘッドへ差し込むための8.5ミリほどの外径を持つパイプが必要だが、これがなかなか作れない。


誰か作って販売しているかも知れないが、「へ」の字に曲がったものはないだろう。「へ」の字の具合はライ角の調整とフェイス角の変更のためだから、ゴルファーによって様々な角度が求められる。量産には向かない。


やっとの事で作ったアジャスターを取り付けたナイキは、ロフトが6度くらいになり、フェイス角はスクエアか、ちょっとマイナスに振れてスライスフェイスになった。全重は塗装を外せば400グラムをやや切るくらいになる。


重量が400グラムというと、今のドライヴァーに比べたらとても重いように感じるだろうが、バランスさえ軽く作れば、全く気にならないはずだ。それよりもシャフトが柔らかくなるとヘッドがぶらぶらするので、ヘッドの重さがすごく気になった。


私のクラブはアイアンを含めて全重は重いがバランスは軽い。C-7くらいがちょうど振りやすく、全重は400グラムを越えても気にならない。ただの棒を振り回している気分でスイングするのが私の流儀のようだ。むしろ軽いクラブは相対的にシャフトが柔らかくなるため、ヘッドが利いてくるからそれが気になる。


というわけで、ドライヴァーでも全重に気を付け、軽いものに走らず自分が振りやすい重さのものを使う方がショットは安定する。メーカーはどんどんと軽いものを売り出すけれど、たとえばアイアンなどは、すでにプロが使うものの全重はほぼ定位置になっていて、アマチュアが使うような軽いものではない。


それはプロにパワーがあるからではなく、ゴルファー各自に最適な全重がある、ということであり、無論アマチュアの方がプロよりも少し軽いところに最適重量があるのだろうが、少なくとも現在のアマチュアは、その最適重量を超えて軽いクラブを使っているのは間違いない。


軽い、というのはバランスの方で意味が大きく、全重の方ではほとんど意味がない。有害だとさえ言える。飛距離とか打感といった生意気なことを言わずに、ただ振りやすさだけ考えれば、アイアンの全重は決して400グラムを切らないし、ウッドも360グラムくらいに収まるだろう。 ここで利いてくるのがシャフトの「重さ」である。筆者


ウッドの差込穴径は8.5から9ミリ以下だと書いたが、例外もある。昔トム・ワトソンの名を冠した素晴らしいアイアンがあって、ラムツアーグラインドというような名前だった。当時ラムは有名メーカーだったが、いつの間にか消えてしまった。


最近価格の安いクラブにラムという名前のものがある。ロゴは同じだが、昔のラムかどうかはわからない。アメリカは企業買収が当たり前なので、わけわからん。ベン・ホーガンだって危ないらしい。


そういうことをされるとブランドの信用が歴史的に継続しなくなるので、歴史の重みがない。もっとも、アメリカに歴史と言うほどのものがないのは歴史が浅いからではなく、そういう体質だからだろう。


そのラムというメーカーが最近出したドライヴァーはアイアンと同じ9.5ミリの差込だった。これだとアイアンのシャフトがそのまま使える。他にもそういうメーカーがあれば、手軽にしっかりしたシャフトが使えるのだが。

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コメント

hirokuraさんへ
そのコメントはいただけない
このブログを精読したならば、飛距離でなくスコア、などという今さらな言葉は出てこないはずですが・・

投稿: ohshima | 2017年6月21日 (水) 01時22分

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