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アーカイヴ「ハンバーガーグリップ」 アマチュアのゴルフスイング

上手な子供が競争に勝ってプロになる。プロになれなければアマチュアとしてゴルフをする。一方初めから楽しむためのスポーツとしてゴルフを始めるアマチュアがいる。スイングは同じでいいのだろうか。プロとアマ、道具は同じだとしても、練習時間は同じに出来ない。


リストターンの話はさんざん書いてもう私も飽きているが、もしかしたらそこにアマチュアの道があるのかも知れないと思って、もう一度書きたくなった。飛距離はスイングスピードではなくヘッドスピードが大きな要素になっている。ヘッドスピードを上げるにはリストを使わなければならない。


リストを使わないスイングと使うスイング、どう違うかを最も簡単に説明するとこうなる。またか、と言わず読んで頂きたい。羽子板のような,玄関の靴べらのような、あるいはちょっと危ないが包丁でもいいが、とにかくそういう板状のもので、取っ手のついたものをゴルフクラブだと思って握ってみる。


誰が握っても、刃は真下に向けて握るだろう、剣道の木刀(ぼくとう)を構えるように。まさか刃を左横に向けた状態で握る人はない。しかし、刃で切るのだ。ゴルフボールは刃で切らないのか。刀の刃の腹で打つのだ。妙だと思わないか。


私は今、靴べらを握っている。コンピュータが玄関にあるからだ。長さ50センチの靴べらをクラブ代わりに握ると、何だかチャンバラごっこをした子供の頃を思い出す。刃は下を向いている。これがスイカ割りなら上段に構えた刀を真っ直ぐ振り下ろすのだが、ちょと待てよ、ゴルフボールはどうするんだ。


ゴルフボールはこの構えから刀の腹で打たなければならないのだ。力が入るだろうか。それより何より、刃がないのが妙だ。ここにハンバーガーグリップの本質がある。


剣道の竹刀には糸が張ってあったような記憶がある。糸が張ってある側が刀の背で、反対側が刃である。したがって、きっと刃が相手の面や胴に真っ直ぐ当たらないと得点にならないのだと思う。


靴べらは竹刀と同じ格好で握られている。さて、相手の胴を打つにはどうするか。刃を90度,右回りに回転させるしかない。角度の違いはあるが、胴打ちも横打ちだし、ゴルフも横打ちである。


思い切り打とうとすれば、刃がボールを切る、だろう。木こりが斧(おの)で木を倒すのだって同じだ。誰が斧の腹で木をたたく奴がいるか。初心者がスライスを打つのは自然である。自然にボールをたたこうとするからそうなる。


靴べらを自然に構え、バックスイングしてから思い切りダウンスイングに入り、ボールを打とうとすれば、靴べらという板は水平になってボールを捕らえる。刃がボールを切り裂くのだ。これが自然なのだ。ゴルフクラブのフェイスの向きが不自然なのだ。


ハンバーガーグリップとは、ゴルフのために、そういう自然な形でボールがたたけるように、アドレスの時の握り方を表したグリップの名前である。


ところで、野球のバッティングはどうなっているのだろう。剣道とは違うのだろうか。バットが丸いのでわかりにくいが、仮にバットの銘柄を刻印したマークをピッチャーに向けてバットを握ったとしよう。それを肩に背負い、ピッチャーが投げるボールをたたいたとき、ボールはマークにドンピシャリ,当たるのである。おかしいだろう。


どーして?、と私なら言うが、そうやって打てないものでもない。ただすごく難しいと思うし、力が入るだろうかとも思う。ところが、そういう打ち方をしないとボールは遠くに飛ばない。斧で木を切るような打法だと,パワーがあればシングルヒットは打ちやすいが、ホームランはまず出ない。


プロ野球選手の殆どはゴルフをするとドローヒッターである、はずだ。手首の返し方、タイミングを知り尽くしている彼らにとって、1キロもあるバットを、瞬時に手首を返しながら打てるのだから、とまっているボールを300グラムのドライヴァーで打つことなど、朝飯前に決まっている。


プロの使う硬式ボールはとても硬い。軟式のボールは柔らかい。確かA,B,Cと硬さの違うボールがあったと思う。Bが一番硬くて、Cが一番柔らかい。普通に使うのはAだったように記憶している。この、ボールの硬さによって打法も変わるのではないかと、そういう気がする。

ゴルフボールがもっと柔らかかったら、手首を返す打法に今ほどの意味はなかったかも知れないし、その逆かも知れない。ともかく、ゴルフボールを遠くへ飛ばすには野球と同じ難しい打ち方をするしかない。


ただ、ゴルフも野球も飛距離が全てではないので、私のように「斧打法」を使うゴルファーも、アマチュアにはもっと沢山いていいと思うし、プロ野球にもヒットメーカーの中にそういう打法をするプロがいるだろうし、過去には実際にいた。だからゴルフならハンバーグリップなのだ。


私は練習量の少ないアマチュアにはハンバーガーグリップ、つまりは「斧打法」が適していると思う。ある程度パワーがあればの話だが。 靴べらを握ってその不思議さに驚き、飛距離のためにリストを返す打法に四苦八苦することが本当に正解なのかどうか、じっくりと考えてみたらいかがでしょう。 ゥリストにはゥリスクが伴うことをお忘れなく。筆者

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