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2018年元旦。 去年はハーフラウンドを合算しても全4ラウンドしかできなかった。それでも相変わらずドライヴァーシャフトの交換を繰り返している。すべては真っ直ぐ飛ぶドライヴァーを作るためだが、素振りだけからイメージを探り、ダメならシャフトを外して交換する。


アホな話だと思うが、去年の暮れに人徒を待たなければならなかったこともあって、とうとう我慢ならずに小さな練習場を見つけて6本のドライヴァーを一気にテストした。しかし20分で両足の指の根元が全部つってしまった。運動不足なわけではないから、ドライヴァーショットというのは相当な力で地面を蹴るのだろう。右足はともかく、何で左がつったのか、不思議だ。


イメージと実際の打球にほとんど違いはなかった。ただ、私が使ってきた多くのシャフトの中でたぶん最も硬いと思われるシャフトを差したドライヴァーの挙動が予想と違った。ヘッドも初めてのヘッドなので、そのヘッドの性質が特殊だったのかもしれない。ブリジストンのX-Drive705-type415と書かれている。


このヘッドにテーラーメイドのM2という、アメリカ仕様のフェアウェイウッド用シャフトを差し込んだ。このシャフトはとても硬い。しかし調べてもスペックはわからなかった。3本同時に手に入れたが、全てにMH1140Sというステッカーが貼られている。それに並んで同じ形式のステッカーが貼ってあって、日付が一日遅れている。


2016/02/02というステッカーと2016/02/03というステッカーが並ぶ。これが2本あるが、興味深いのは最後の1本で、同じ形式のステッカーに2016/10/12と書かれていて、その隣に「韋煥閭」と中国語の白いラベルが付いている。


問題はその日付で、10/31/16である。中国が活字数をけちったのだと思うが、10月31日だったからいいようなもので、これが10月14日だったら、本来の英語で書いてあれば14/10/16なのだが、アメリカ流に書いてあったとすれば10/14/16である。中国がどちらを使っているかわからないから、日付があいまいになるところだった。


シャフトの名前は全てREAX-65のSなのだが、純正グリップ付きの状態で148グラムある。65というのは普通シャフトの自重を意味する数値なので、メーカースペックで47グラムのグリップ付きだから、シャフトが100グラムになる。


さらに3本のうち1本にはラベルの近くにFA125DPIという刻印があり、その脇に手で削った落書きのようにeと2のような文字が小さく書かれている。他のシャフトには刻印は見えない。グリップの中に隠れているのかもしれないが。とにかく100グラムのカーボンシャフト、鉄でも作れそうだし、たった一本のシャフトにペタペタとラベルが3つも貼られていて、さらに刻印があるというのはむちゃくちゃだ。

このシャフトを差したドライヴァーを試打すると、ボールは上がらず、左に引っかかって落ちた。フェイスを大きく開いて打つと普通の高さには上がったが、右にプッシュアウト気味のスライスが出た。元々そういうボールが時々出るスイングなのだが、シャフトの硬さが相当だというのがわかる。


普通のゴルファーはこういう場合にシャフトの硬さを調整するのだろうが、私はそれはやらない。180ヤード飛ばなくなったら考えるかもしれないが、ドライヴァーが200ヤード近く飛ぶ限り、それ以上の飛距離を考えるよりも真っ直ぐ飛ぶクラブを考える方が結果はいい。


ドライヴァーというのは曲がりにくいヘッド構造であればあるほど、そしてシャフトが硬ければ硬いほど、スイングの不安定さによるインパクトの誤差を吸収し、同じところへボールを運んでくれる。自分のスイングにマッチしたシャフトを選ぶということは、飛距離を考慮しながら柔らかさをマッチさせることだから、その分スイングの誤差が大きくボールの行方に影響する。


スイングをもっともっと正確にするというのは大変なことで、毎日毎日何時間もボールを打たなければならない。そんなに練習したら、筋力もアップし、スイング速度も速くなって、結局はもっと硬いシャフトの方がマッチするスイングになってしまうかもしれない。というわけで、私は180ヤードから200ヤードを限界点として、最も硬い、最も飛ばないシャフトと、最もブレの少ないヘッドでドライヴァーを試作し続ける。


当然のことに、私のドライヴァーは普通に打てば低いドローボールしか打てない。スイングを変えるのは大仕事だから、その代わりにフェイスを開いて打つ。ロフトが増えるのか、ボールは上がりやすくなり、ヘッドのキックがフェイスをちょうど目標へ向けてくれるのか、ボールは真っ直ぐ飛びだして曲がらない。


やっていることは普通のゴルファーと同じなことに気づかれただろうか。違うのはただ、私が自分の体力の限界まで硬くしたシャフトを基本に、ストレイトボールを打とうとフェイスの向きを調整しているのに対して、一般のゴルファーは自分のスイングにシャフトの硬さやトルクを合わせようとしている点だ。


昔からクラブの改造に励んでいる私は、しばしば何でそんなことをしているのかと訊(き)かれたとき、決まり文句のように「下手くそが何とかいいゴルフをするには、自分のスイングを変えるよりも道具の方を自分のスイングに合わせる方が簡単だから。」と答えていた。一見奇妙な話だと思うだろう。


今ゴルファーの多くは自分のスイングに道具を合わせようとしている。だからシャフトを交換するわけだ。しかし私だって同じで、自分のスイングにシャフトを合わせようとしている。結局どこが違うのか。私はスコアだけを考えている。一般のゴルファーも多くはスコアを考えている、までは同じだ。


飛距離アップがスコアにつながると考えるか、真っ直ぐ飛ばすことがスコアにつながると考えるか、おおかたはその違いである。尤(もっと)もゴルファーの中には打感だとか音だとか、クラブのフォルムの美しさだとか、そういうものにゴルフの楽しさを見いだす人たちもいる。私だってベン・ホーガンしか使わないのにミズノとダンロップのプロモデルをワンセットずつ持っている。ヘッドの形が美しいと思うからだ。


さて、硬いシャフトのドライヴァーは一応失敗したが、このシャフトのトルクは不明なままで、ただシナリはほとんどない。ボールの行き先から判断してトルクも相当に小さいと思われるが、私としてはシナリの大きさは問題でない。証明は出来ないのだが、シナリはフェイスの開き具合で調整が効くが、トルクの方はどうにもならない感じがするからだ。


(ちなみに私が持っているM2 REAX65 sは黒のボディーに銀色のラインで文字が入っていて、65の部分だけが赤い塗料で黒抜き赤抜きのデザイン、になっている。そしてREAX-Sの文字はやはり銀色の塗料だ。


ネットでトルクを調べてみても4.4とか3.8とかいろいろ出て来る。しかしそんな大きなトルクを持つシャフトがこんなに硬く作れたとすれば、シャフトの進化が驚くほど進んでいることになる。でも、テストで打った感じ、あり得ないことでもない。ということは、私の夢である低トルク低振動数のシャフトもすでに作られているかもしれない。)


2018年のゴルフクラブメーカーはどう動くか、身近な若い層の人たちはとても景気がいいと言っているが、彼らはよく働いている。一方、スマホとイヤホンで遊んでいる若い人たちを見ているととても景気がいいとは思えない。景気が良ければ若い層がマニアックなプロ志向のクラブを欲しがる。


お金持ちの年寄りはまた一年歳をとって、いよいよ柔らかなシャフトに走るから、そういう市場も継続されるだろう。次世代クラブの傾向についてはどこかに書いたことがあるが、私の予想はいつも30年ほど飛んでいるので参考にはならない。筆者


のんきにこんなことを書いている場合ではない。ガスはとめた。電気はあるがお風呂が壊れたままだ。健康保険と携帯電話の引き落としが出来なかったようだし、歯が痛み出している。歯ぐきが痛んだときは注射器のような器具に入った薬をもらってごまかしたが、歯の治療はやはり歯医者に行かねばならない。


そろそろ介護保険料を請求される歳になるのだと、脅かされた。すごく高いらしい。無理だ。全部無理だ。と言いつつ、転がっているドライヴァーヘッドを見ながらどのシャフトを差そうかとシャフトの束を見つめる今年の元日。

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